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五月人形選び、
兜や鎧など注目されますが、
その下にある箱＝お櫃（ひつ）、唐櫃（からひつ）は、
重要な役目があるので、そちらもしっかりと見てください。
重要な役目とは、
お櫃に兜や鎧をしまいます。
大切なものを入れておくためのお櫃。
お櫃がなく、段ボールの箱にしまいます？
それではこの先、大切な兜や鎧を保管するのに、
十分な役目を果たせません。
劣化やさびなどで五月人形が傷みやすくなります。
うすいべニアのような木材で出来たものもございます。
価格を抑ええるために作られたものですが、
十分な役目を果たせません。
いいお櫃とは。
特に京甲冑についているお櫃は、
素材、作りにこだわっています。
材質は当然、桐。
それも厚いものを使用しています。
お櫃のフタの裏です。
フタの厚み、その裏まで漆塗りで仕上げてあります。
蓋にも金具がついています。
この金具も本金の鍍金がしてあります。
輝きも違います。
神社仏閣と同じような作りです。
お櫃の足にも金具があります。
高尚な鎧兜を飾るための大切な足です。
箱の表面に紗を貼り、漆を塗って仕上げてあります。
金具は前後にしっかりとついています。
コストダウンのために前にしかないものもあります。
そして、中も
漆を塗った上に、布張りをして、
さらに大切な鎧兜をしまう工夫がされています。
鎧も兜もすべてこの箱に収納します。
収納タイプと言われる五月人形が世間で出ていますが、
五月人形はもともと、このお櫃にしまい、
実はすべて収納タイプなのです。
同じ作家さんの鎧兜でも、
単価を下げるために、
一番わからないお櫃を安物に替えて
販売されているお店があるようです。
五月人形を購入の際には必ずチェックしてほしい部分です。
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起縁（ぎえん）プロジェクト
お子様の幸せと健やかな成長を願うために飾られる節句人形。
起縁プロジェクトはこの伝統的なお人形を節句時だけではなく、
受験や発表会などの成功祈願や健
康祈願など、日々の暮らしのなか
でも「願掛け」「縁起物」として飾ってもうらうことを推進する活動です。
節句人形と文化を未来に伝えて行くことを目的としています。
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