十二単衣とよく耳にすると思います。
十二単衣はそもそもたくさん着ると意味です。
十二枚着ているわけではありません。
しかし、ひな人形は十二枚着ているようにみえます。
袖の外(唐衣)で1枚
唐衣の下に1枚
袖の中に5枚(五つ衣といいます)
通常は7枚です。
ところが、
五つ衣は額縁仕立てが施してあります。
着物の縁を1ミリから2ミリくらい下の生地が見えるように折って、仕立ててあるのです。
これが結構大変です。いいお人形は全部額縁仕立てになっています。
綺麗に同じピッチで仕立て、5枚の着物が10枚に見えるのです。
そうすると合計12枚の着物を着ているようにみえるのです。
お雛さまをみるときにこの隠し味を探されてはいかがでしょうか?
人形の石川 四代目
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