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人形の石川の理念

「伝統と品質にこだわる老舗人形店。あなたの心に残る、特別なお人形をお届けいたします。」

 

昨日の京都の食事のお話に書かせて頂きました、

雛人形の着物の仕入れ。

「京都」「着物」「呉服」と言えば・・・

当然、「西陣織り」ですね。

その西陣織りを探しに、

本場、西陣に行って参りました。

西陣織りの中でも、今回は、特に帯を探す目的で。

雛人形の着物は通常は金襴という幅約70㎝ほどの反物を使用します。

雛人形のお殿様の身頃、袖、お姫様の袖などを

幅約70㎝ほどの金襴ですと、柄などの取り都合もいいのです。

帯はご存じの通り、幅約31㎝ほど。

幅が狭いので、通常の金襴より、同じ長さでも、用尺がたくさんいります。

また、帯は、

全通(全部に柄が入っているもの)、

六通(6割ほどが柄。お腹とお太鼓の部分には必ず柄があるもの)

三通、お太鼓(背中のお太鼓部分しか柄がないもの)

半幅、名古屋帯など種類があります。

通常は六通のものが多いです。

そんな帯を贅沢に、雛人形の着物に使用しようと考えているのです。

そして、何百とあるものから選んだものの1つがこちら

横向きの写真ですみません。

本草木藍染めの帯です。

柄はペーズリーです。

その柄の紺色の部分が藍染めです。

しかも、その部分だけ浮いて織られています。

それを「唐織り(からおり)」と言います。

唐織りは西陣を代表する織り方です。

刺繍のように立体感もあり、

それでいて、織物ですので、生地になじんで。

また、柄がはっきりと際立つ。

絹織物のしなやかさもあり、

高級な帯です。

藍は、虫も付かないとされ、

また、日本の色、ジャパンブルーと海外からも絶賛されています。

さて、こんな帯、どんな雛人形になって出来上がるのか?

出来上がる秋が楽しみです。

 

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