- 雛人形はあこがれの姿。美しい女性への願い。
- 雛人形はお母さんの愛の形
- 雛人形は、子どもの厄除け・魔除け・無病息災を祈るもの
- 贈り手の「思い」を伝えるもの
- 雛人形はお部屋に四季を感じさせるもの。
四季の文化は日本ならでは。 - 雛人形を飾り、しまうことは子どものしつけでもある。
「簡単なもの」「楽なもの」はそういうお子様に育って行きます。(教育) - 本物を見せる。本物を見ないと間違えて育つ(知育)
雛人形とは
雛人形の意味
お雛様は、赤ちゃんの分身のようなもの
お雛様は、赤ちゃんの形代→形代は、一年一年の無事を願うために厄災を移すひとがたで汚してしまうもの。
お雛様を幸せにするのが雛祭り→お殿様をはじめとした供揃いや道具を含めたものがお雛様の幸せを願う設えとなっている。
お雛様の幸せを雛飾りにして出し入れの祝いを重ねることが予祝→赤ちゃんの将来の幸せへのおまじないのお祭り。
起こりは、祓いの文化であった。1000年以上も続いてきた源流となる考え方。
実際に室町幕府に、撫でもの使いなる役職があった。
もっと古くは源氏物語の須磨の巻の描写など。
触ることで、主たる(赤ちゃん本人)ものの一年分の厄災を、お雛様に移すこと、そしてしまうことで封じ込めてくださいとお願いするお祭りでる。
長女しか華々しいお雛祭りをしてもらえなかった時代でも、それぞれの女児に、身代わりとするための一体のお人形を分け与えそれをお雛様としていた。
ご良縁を願う
子孫に対して自分たちより、一層の幸せを願う道は、婚姻であった。
例えば、お殿様は、将来の伴侶像であり、五人囃子は成長への願い、重箱は、食の象徴(豊かさ)を願った。
男雛、女雛を一対として飾る。成人した姿の男雛と女雛はお子様の将来の姿を現し、結婚の様子でもある。将来のお子様の一番の幸せの姿=良縁、それを願うものでもある。
雛人形作家さんは、少しでも良縁にと願い、お雛様にいい着物を着せるのである。
なおらい(直会・直来)
お子様に愛情の深い方たちで行っていただく食事会がなおらい。
雛人形を箱から出し入れするだけでは、御祝にならない。
節供の意味を簡単に言えば、神様にお供え物を用意してお願い事をして、神様にお供えしたものと同じものを飲食することです。
お正月に鏡餅と皆さんが頂くお雑煮は、まさにこの象徴的な行為で、全国的に行われている風習であり、民間信仰でもあります。
毎年、お子様が、綺麗な状態で、育ってほしいと願うお雛祭りであること。
お家の中で行う小さなお祭り。
お家の中に雛飾りをして神様に来てもらうこと。そしてお供えものを用意し、お子様の無事成長と将来の幸せを願う(予祝)行事である。
予祝(よしゅく)
予祝とは、夢を引き寄せる術だそうで、その意味は夢が叶ったことを予め祝うことによって、その夢を現実にすること。
お雛様は、お子様の幸せの未来予想図である。
お殿様は将来の伴侶像(将来の旦那様)を表すことから、母親のお雛様をそのままお子様に使用するのは、お子様は、母親のお殿様、つまり父親と結婚することを意味するので、どのお店でも決していいとは言われていない。
ご良縁を願うにも書きましたが、成人した姿の男雛と女雛はお子様の将来の姿を現し、結婚の様子でもある。将来のお子様の一番の幸せの姿=良縁、それが叶った姿がお雛様。